自然石の位置を決めて、まわりにデッキを張り巡らせ、それから立木のバランスをきめます。独特の存在感をもつ、他にはないお庭です。このプランの重要な点は、石・デッキ・立木の3者のバランスが図面上から十分イメージできているか。プランナーと職人の力、どちらが欠けてもいけません。
部屋の中へ座り庭を眺めたとき、デッキ向こうに見える信楽の陶製オブジェ「露地灯」の棚の花に目線が合うよう、築山の傾斜と高さが計算されています。露地灯・景石・立木の高さのバランスが庭に奥行きを生み出し、より庭を広く感じさせ、デッキに高さを持たせる事が庭全体を高く見せる効果になります。
下は、上記のプランをスタンダードなデッキプランへ変更した例です。
沓脱ぎの先をミカゲ石のタイルテラスにし、デッキは縁台の役目をもたせました。ミカゲ石のテラスにあわせてオブジェも佳月に変更。下草と雑木でナチュラルにまとめています。